2016.12.01

食医が肝心です。

日本薬膳学会

 

近年、火鍋や韓国ブームから薬膳という言葉をよく聞くようになってきましたね。

薬膳と聞くと、みなさんはどのような印象をお持ちでしょうか。

 

高麗人参やクコの実、ナツメなどの生薬が入ってにが~い料理。よくわからないけど、中国由来の体によい料理。体によいというイメージがあるけど、なじみのない食材を使っているので自分で作るにはちょっと難しい。などでしょうか。

しかし、本当の薬膳料理というのはそうではありません。私たちが普段使っている食材で十分薬膳料理が作れるのです。大切なのは、その人のその時の体調に合わせ、その効能を持ち合わせた食材を選び、調理することです。

 

先日、「第3回 日本薬膳学会学術総会~薬膳の新しい素材を求めて~」に参加してきました。

ピュアフィールドは、東西医学を融合した‘世界初の新しい薬膳’を創設し、社会に貢献することを目指している日本薬膳学会の理念に共感し、賛助会員となっています。

 

その会の中で興味深かった話をお伝えします。

昔の中国の周の時代、紀元前10世紀ころの書物に、当時の医者は4種類あると書かれています。一つは今の日本でいう内科の医者、それから外科、獣医、そして食医です。この食医は一般的な病気の治療ではなく、薬膳を使って当時の皇帝の健康管理をすることが仕事でした。皇帝が病気にかかるのは国の一大事ですので、食医は医者の中でも一番上にランク付けされていました。

それくらい日々食べるものが大切だということがわかります。

 

忙しいと食事はないがしろにしがちですが、まずは自分の体が健康でないとどうにもなりません。自分の体の声に耳をかたむけて、大切にしていきましょう。

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