秋バテは「気」の不足が原因
朝晩が冷えて、冬の気配も感じる季節となってきました。
夜になる時間も早くなってきましたね。
なんだか最近元気がないなぁ、やる気がでない、気力がわかない、体がだるい、食後すぐに眠くなる・・・こんな症状がある方は、秋バテで、「気」が不足しているかもしれません!
そんな時は、芋・栗・かぼちゃ♡秋の実りに力を借りましょう♪
秋バテは「気」の不足が原因??
「秋バテ」とは、夏の暑さもやわらぎ、ようやく涼しくなってきたのにもかかわらず体がだるい、疲れやすいなどの体の不調が続いている状態をいいます。中医学的な面から、この秋バテの原因を考えると、「気」の不足が挙げられます。
中医学において、「気」「血」「水」は人の体を作っていて、日々の生活の基本的な物質とされています。
その中でも特に「気」は、「血」と「水」を運ぶ役割をしているので、十分な「気」があることがとっても大切です。
その「気」は食べ物・呼吸(酸素)・親から受け継いだ気から構成されます。
「気」というのは、普段何を食べているかで、今の体調にとっても影響があるんです!
「気」のはたらきには「血」「水」を運ぶ以外にも、以下の4つがあります。
・内臓を動かす
・体を温める
・ウイルスから身を守る
・出血や余分な排泄を防ぐ
「気」が不足していると、内臓の動きが悪くなるので、食べ物の消化もうまくいかない、体が冷える、風邪をひきやすい、食べた後は「気」が胃に集中してしまうので眠くなるなど・・・体のあちこちに不調をきたします。
秋バテになる前に、「気」を補う作用(補気)のある食材をしっかり摂りましょう♪
秋バテ解消にオススメレシピ☆元気アップのさつまいもサラダ
秋の味覚、芋・栗・かぼちゃはすべて補気の作用がある食材です。
便秘がちな人は芋、胃腸の調子がイマイチな時は栗・かぼちゃが特にオススメです。
気を補う食材のさつまいも・レーズンと、補った気を全身に巡らす作用(理気)の食材、カボスを使ったさつまいものサラダです。
また体を温める効能のあるクルミや腎の作用を助ける黒ゴマもプラスして、これからの季節にぴったりのさつまいもサラダにしました。
時間はかかりますが、さつまいもは丸ごと蒸すとほっくり甘くなりますよ。
《材料》
さつまいも 大1個
カボス(汁) 大さじ1
ローストクルミ 適量
レーズン 適量
黒ゴマ トッピング
作り方は、さつまいもを蒸してそれぞれの材料を混ぜあわせるだけ♪
カボスの水分でしっとり、さわやかな味わいのさつまいもサラダになります。
便秘がちな方にもおすすめのレシピです。
調子が出ないときは休む事も大事ですが、時には食べ物の力も借りて、美味しく「気」を補っていくのはどうでしょうか♪
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士