チョコレートの薬膳的効能とは?
2月といえば、バレンタインですね♪
女性から男性へ贈るものから、友チョコ、または自分へのご褒美でチョコレートを食べる機会も増えているのではないでしょうか。
健康効果もあると言われているチョコレート。その内容についてまとめた、『そのビターチョコレートにポリフェノールはどれくらい含まれていますか?』もぜひご覧ください。
さて、今回はチョコレートを薬膳の面からみてどのような効能があるのかをまとめました。
チョコレートを食べる罪悪感が少し減るかもしれません♪
薬膳の面からみたチョコレートの効能
薬膳レシピの手引書によると、チョコレートの原料、カカオには、補気、強心、活血、利水の効果が期待できるとされています。(※1)
それぞれの効能について解説していきます。
補気(ほき)・・・気を補う。体の見えないエネルギーを活性化する。
強心(きょうしん)・・・血液の循環をよくしたり、心の精神の安定化をする。
活血(かっけつ)・・・血の活性化。血液の循環をよくする。
利水(りすい)・・・尿の排出をよくする。
見慣れない言葉だと思いますが、文字のイメージと似たような感じです。
また、栄養学的には、カカオに含まれるカカオポリフェノールには、元気の源となり、体のめぐりをよくするという効果が報告されています。
薬膳(東洋)と栄養学(西洋)、一見違う分野に思えますが、同じような考えを持っていることが分かります。
チョコレートの食べ過ぎ、どんなところに気を付けるべき?
チョコレートの原料のカカオには上記のような効果があることが分かりました。
ですが、チョコレートにはカカオ以外に、乳成分と砂糖などが含まれています。ホワイトチョコレートはカカオ分が含まれていませんので、特に気を付けたいところです。
乳成分と砂糖の摂りすぎは、カロリーオーバーになることと、体を冷やすことにつながります。
砂糖は、薬膳的な面からみると、体を冷やします。また、水分をため込む性質があるので、むくみやすくなります。体に水が貯まると、さらに冷えが助長されるので、元々冷えている方は食べる量を調整していきたいですね。
カカオと砂糖は、相反する効能があることが分かります。このようなことから、チョコレートを食べる時は、なるべくカカオ分が高いチョコレートを食べることをオススメします。また、砂糖を使用していないチョコレートもいいですね。
カカオは自体は温性の性質なので、食べると体を温める性質を持っています。
体が冷えていて、なんだか元気がない・・・そんな時はチョコレートではなく、ココアパウダーを使って、ココアを飲んではいかがでしょうか。白砂糖ではく、はちみつで甘さをつけるとさらに良いですよ♪
※1 現代の食卓に生かす「食物性味表」より
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士