ジャガイモを食べると太る??
すっかり秋らしくなってきましたね。朝晩の気温が低くなり、長袖を着る日も増えてきました。
マツタケにサンマ、栗、かぼちゃ、梨、柿・・・美味しいものがたくさん旬を迎える秋。
暑さも和らいできているので、食べ物をより美味しく感じますね。
その中でも今回は10月に旬を迎える`じゃがいも’についてピックアップします。
じゃがいもはダイエットの味方
じゃがいもは糖質が多く、太りやすいというイメージがあるため食べない、という方も多いのではないでしょうか。
ですが、食べないというのはちょっと待ったです。
じゃがいもにはダイエットには欠かせない様々な栄養素がたくさん含まれています!
じゃがいもの栄養素と効果
実は、じゃがいものカロリーは100gあたり約75kcal。ゴハンお茶碗1杯が約230kcalなので、ごはんより低カロリーなのです。ごはんの代わりにじゃがいもを食べれば、簡単にカロリーダウンが可能。腹持ちもいいので無理なく置き換えができますよ。
さらに、白米よりもカリウムやビタミンC、ビタミンB群、食物繊維などの栄養素が多く含まれています。
※じゃがいも100gは中くらいのじゃがいも1個分くらいの量です。
■カリウム
‐むくみ解消には欠かせません
※それぞれ100g中に含まれる成分
じゃがいもは野菜の中でもカリウムが多いのが特徴。
カリウムには、ナトリウムや余分な水分を排出する働きがあります。
塩分を摂りすぎると体に余分な水分が溜まり、むくみなどの原因となります。
カリウムを摂取しナトリウムを排出することで、むくみを取る効果が期待できます。
■ビタミンC
‐アンチエイジングの味方
※それぞれ100g中に含まれる成分
ジャガイモはストレス対策や肌づくりには欠かせないビタミンCも豊富です。
一般的にビタミンCが多いと言われている果物と比較したグラフです。
ビタミンCが多いと言われているレモンでも、100gの果汁に50mg程です。
ジャガイモはバナナと同じくらいのビタミンCが摂れますし、果物に負けないくらいの量を含んでいることがわかりますね。
また、ビタミンCは熱で壊れやすいのですが、じゃがいもに含まれているビタミンCはデンプンで覆われているので、熱を加えても壊れにくいです。
■ビタミンB群
‐疲労回復のビタミン
※それぞれ100g中に含まれる成分
ビタミンB1は糖質を体の中で分解する酵素をサポートして、摂った糖質をエネルギーに変えていきます。
またビタミンB2は糖質やたんぱく質、脂質の代謝に関与するビタミンです。
白米と比較すると2~3倍のビタミンB群を含んでいます。
■食物繊維
‐便秘解消には必須の栄養素
※それぞれ100g中に含まれる成分
便秘の解消や、食欲を抑えたり、腸内環境を整える効果のある食物繊維。なんと、じゃがいもは白米と比較し6倍もの食物繊維を含んでいます。
じゃがいもを食べる時の注意点
じゃがいもは同じ炭水化物の白米と比較し、カロリーも低く、栄養素がたっぷり含まれていることが分かりましたね。
だからと言って、食べ過ぎには要注意ですよ。
揚げるよりも蒸したり茹でたりして調理するのが高カロリーにならないのでオススメです。
また、じゃがいも料理というと、じゃがバターやポテトサラダなどように、
バターやマヨネーズとの相性が良いですが・・・これらは高カロリーになりがちですので、使用は控えましょう。
美容効果の高い栄養素がたっぷり詰まったじゃがいも、旬のこの時期はさらに栄養価が高いですよ。
ぜひ、レシピに取りいれてみてくださいね(^^)♪
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士