5月9日はアイスクリームの日!ローリスクで食べるには?
新緑がまぶしい季節になりました。GW、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?4月から新生活が始まった方は少しずつ慣れはじめた頃でしょうか。
5月9日は、「アイスクリームの日」です。1964年5月9日に、日本アイスクリーム協会の前身となる東京アイスクリーム協会が記念事業を開催したことが由来しています。
アイスクリーム、美味しいですよね!毎日でも食べたいけれど、冷たい物は身体を冷やすし、カロリーも気になる食べたいけど躊躇してしまう事も。
今回は、アイスクリームを体のことを気にせず食べるには、どんな方法があるのか探ってみたいと思います!
アイスクリームは食べると太るのか
アイスクリームは、砂糖や脂肪が多い食べ物。食べ過ぎると、中性脂肪が増え、太る原因になります。
ですが、アイスクリームの種類によっては太りにくい種類のものもあります。
アイスクリームは、含まれている乳脂肪分の量によって4種類に分けられています。
種類 | カロリー | 糖質量 | 乳固形分 | 乳脂肪分 |
アイスクリーム | 170Kcal | 17.8g | 15% | 8% |
アイスミルク |
134Kcal | 19.1g | 10%以上15%未満 | 3%以上8%未満 |
ラクトアイス | 179Kcal | 19.1g | 3%以上10%未満 | - |
氷菓 | 50Kcal | 13.2g | 3%未満 | - |
この中で乳脂肪分がもっとも多いのはアイスクリームです。乳固形分が15%以上で、うち乳脂肪分が8%以上含まれています。
アイスミルクは乳固形分が10%以上、うち乳脂肪分が3%以上と、乳固形分と乳脂肪分ともにアイスクリームより少なくなります。乳固形分3%以上がラクトアイスで、3%未満のものは「氷菓」と呼ばれます。ラクトアイスには、植物性油脂(植物油)が使われることが多く、乳脂肪分の成分規格はありません。
乳脂肪分の多さが必ずしもカロリーと直結することではなく、植物性油脂を使うラクトアイスのほうがカロリーが高くなることも多いです。
アイスクリームを食べて太るのを気にしないためには
①種類を【氷菓】にする
アイスクリームを食べても太りたくない!という方は、カロリーが低い【氷菓】をおすすめします。
氷菓の代表的なものは、かき氷系。ザクザクとした氷の食感の、果汁と氷を感じられるものです。ミルクが入っているものも、乳固形分がはいっていなければ氷菓に分類されます。パッケージの裏面に、どんな種類なのかは記載されていますのでしっかりご確認ください。
②【アイスクリーム】規格の商品にする
カロリーだけで考えれば、断然、【氷菓】をおすすめしますが、乳脂肪の質の面でいくと、【アイスクリーム】規格の商品もおすすめです。乳脂肪に含まれる、短鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸は、エネルギーとして消費されやすく、体脂肪になりにくい脂質であるという特徴があります。肉類や揚げ物などから摂取する脂肪に比べると、太りにくいことが考えられます。
また、乳脂肪分が高いため、他の規格のものと比べると濃厚な味わいなので、少量でも満足感がでやすいです。
アイスクリーム規格の商品を食べる時、カロリーが気になる場合は【量を半分にする】ことオススメします。
アイスクリームを食べて冷えないようにするには
アイスクリームを食べる上で、もう一つのリスクは《冷えること》。特に女性は冷えは大敵!夏に冷房の効いた場所で、氷がたくさん入った飲み物と一緒にアイスクリームを食べる、なんてことはなるべくしないでくださいね。
アイスクリームを食べる時には、①温かい飲み物を一緒に摂ることと、②体を温める効果のある食材を組み合わせて摂ることで、リスクを少し軽減してみてはいかがでしょうか。
①温かい飲み物と一緒に食べる
アイスクリームを食べる時には、なるべく温かい飲み物と一緒に食べることで少しでも冷えすぎないようにすることを推奨します。
飲み物の中でも、体を温める効果があるとされる、紅茶やジャスミン茶が特にオススメです。
②体を温める効果のある食材を一緒に摂る
アイスクリームに、体を温める効果のある食材をトッピングして、冷え冷えになる事を予防するのも手です。
おすすめの食材は、【カカオニブ・栗・クルミ・松の実・シナモン】です。
チョコレートアイスに、カカオニブをトッピングしてさらにチョコ感を増したり、バニラアイスに甘栗を混ぜ込んで手作りマロンアイス、なんていうのはいかがでしょうか。クルミや松の実は、細かく刻んでトッピングするのにいいですね♪
この中で、一番体を温めてくれるのは、シナモンです。体の中でも、特に胃を温める効果があります。煮たリンゴにバニラアイスを添えて、シナモンをさっと一振り。シナモンのあま~い、いい香りが広がった立派なデザートに変身!
さて、いかがだったでしょうか。気になる太ることや冷えも上記のことを参考にして、美味しくアイスをいただきませんか。
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士