そのビターチョコレートにポリフェノールはどれくらい含まれていますか?
最近はチョコレートの健康効果について紹介されることが多いですね。
バレンタインも近いですし、チョコレートを食べる機会が増えているのではないでしょうか。
さて、チョコレートの健康効果を得るには『ビターチョコ』がおすすめです。
あなたが食べている『ビターチョコ』は本当に健康効果があるチョコレートでしょうか!?
チョコレートの健康効果『カカオ ポリフェノール』
チョコレートの健康効果は、カカオマスに含まれる『カカオ ポリフェノール 』という成分によるものです。ポリフェノールに抗酸化作用があるのはご存知ですね。老化の原因となる活性酸素を除去するのにとても効果的です。
実はひと口にポリフェノールと言っても、様々な種類があります。
代表的なものですと、ワインが頭に思い浮かぶ方が多いと思いますが、ワインのポリフェノールは『レスベラトロール』といいます。
さて、今話題のこのカカオポリフェノール。どこに存在しているかご存知でしょうか。
チョコレートの原料の『カカオマス』に含まれています。カカオマスとは、カカオ豆を焙煎・粉砕して、ペーストにしたものです。
チョコレートの原材料をみてみましょう。
《一般的なミルクチョコレートの原材料》
砂糖、カカオマス、植物油脂、全粉乳、ココアバター、ホエイパウダー、バターオイル、乳化剤(大豆由来)、香料
無糖のココアパウダーはそのままでは美味しくないですね。カカオマスもそのままでは美味しくないので、私たちがよく口にしているチョコレートは、カカオマスに砂糖や粉乳などを入れて食べやすくなっています。
そのビターチョコレートにポリフェノールはどれくらい含まれていますか?
カカオマスに ポリフェノール が含まれている、つまり、カカオ分が高い『ビターチョコレート』が体によい、という事です。
ビターチョコレートとは、いったいどんなチョコレートを指すのでしょうか?
実は、ビターチョコレートの定義は、『カカオマスが40~60%のチョコレート』(※日本チョコレート・ココア協会)とされています。
一般的なチョコレートのカカオ ポリフェノール 量(5g当り)の違いを表にしました。
このように、ビターチョコレートと分類されている商品でも、カカオ分が違うため ポリフェノール 量が違ってきます。
ビターチョコレート、ではなく、カカオ分70%以上を目安に商品を選ぶようにしましょう♪
もしくは、 ポリフェノール 含量が記載されているものはそちらも確認すると良いです。
生活習慣病の改善などの健康効果を期待するには、現段階では1日に200~500mg摂るとよいとされています。(日本チョコレート・ココア協会)
カカオ ポリフェノール の摂取量や効果についてはまだまだ研究段階のものが多いので、これからの研究に期待ですね。
また、 ポリフェノール は体内に貯めておくことができないため、チョコチョコと、少しずつ摂ることをお勧めします(^^)
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士