◆冷やし中華:1人前で500〜600kcal程度。
麺とツユだけでなく、サニーレタス・アスパラガス・ブロッコリー・ミニトマトなどの野菜、ツナや卵などのたんぱく質をプラスすると、栄養バランスがよくなります。
どれも美味しいので食べ過ぎることもあると思いますが、それぞれの適正量を参考にご注意ください。
梅雨明けも目前、冷房の冷気や炎天下の暑さで体調を崩したりしないよう、ご自愛くださいませ。
今年は猛暑予想で、蒸し暑い日が続いていますね。
この時期になると、『お風呂上りのアイスが日課になっちゃって』『気づくと1日2回はアイス食べちゃっています』『枝豆食べだすと止まらなくて』などと仰っている方をよく見かけます。
皆さんはいかがですか?
アイスクリームや枝豆、その他、夏に良く食べる物の適正量や栄養についてお伝えします。
夏の食べ物というと、枝豆、トウモロコシ、スイカ、アイスクリーム、そうめん、冷やし中華などでしょうか。
それぞれの適正量やワンポイント栄養をお伝えします。
◆枝豆:実だけで60g(約40さや分)
40さやくらいで80kcalです。枝豆は、未成熟な大豆を収穫したものです。大豆は「畑の肉」ともいわれるほど栄養価が高い食材として知られていますが、枝豆も同様にタンパク質が豊富です。
枝豆(ゆで)100gに含まれるタンパク質は約11.5g。タンパク質が豊富な食材として知られている卵(全卵、生、約12.3g)に近い含有量です。また枝豆にはタンパク質のほかにも、食物繊維、ビタミンB1・B2、葉酸、鉄、カリウムなどの栄養素が含まれています。
◆トウモロコシ:80g(1/3〜1/4本分)
80gで80kcal相当です。トウモロコシは、ビタミンB1・E、パントテン酸、カリウム、食物繊維、ナイアシン、葉酸などが含まれています。特に、胚芽の部分には、元気な体に欠かせないビタミンB群や還元力の強いビタミンEも含まれています。また、カリウムは体のバランスを整えるとされているほか、マグネシウムは体内酵素の働きを助けるなど、非常にバランスに秀でた野菜です。
さらに、一粒ひと粒の皮がセルロースという不溶性の食物繊維でできているので、スッキリ作用にもつながると言われています。
野菜ですが、ごはんやパン・麺・芋類と同じ、炭水化物源となるなので、食べ過ぎには注意が必要です。
◆スイカ:皮、種子を含んだ目方330g
この量で80kcal相当です。スイカはほかの果物と比べるとカロリーが低く、全体の90%が水分です。そのため暑い夏の水分補給や熱中症予防にぴったりです。スイカなどのウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸の一種、シトルシンが特徴的な栄養素。スーパーアミノ酸ともいわれます。血管をしなやかにする作用があり、血流改善に効果的です。
◆アイスクリーム:極力控えるのがおすすめ
特にコレステロールや中性脂肪、血糖値が高くて受診中の方は、乳脂肪や糖分を多く含むアイスクリームはなるべく控えるのが理想的です。でも体のことが気になるけどどうしてもという場合は、パッケージに表示されている『種類別』が『氷菓』となっているものを選ぶといいですよ。乳脂肪の割合は、アイスクリーム>ラクトアイス>アイスミルク>氷菓 といった順番多く含まれており、カロリーや脂質の面では氷菓が最もダイエット向きです。ですが、体を冷やすので、食べ過ぎには注意が必要です。
◆そうめん:100g=2束分 360kcal相当
夏野菜や海藻をトッピングして、食物繊維を増やすと◎。 他に冷奴や卵焼きなどを添えてタンパク質を追加すると栄養バランスが良くなります。てんぷらなどの揚げ物はなるべく控えると、カロリーが上がりにくくなります。
◆冷やし中華:1人前で500〜600kcal程度。
麺とツユだけでなく、サニーレタス・アスパラガス・ブロッコリー・ミニトマトなどの野菜、ツナや卵などのたんぱく質をプラスすると、栄養バランスがよくなります。
どれも美味しいので食べ過ぎることもあると思いますが、それぞれの適正量を参考にご注意ください。
梅雨明けも目前、冷房の冷気や炎天下の暑さで体調を崩したりしないよう、ご自愛くださいませ。
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士