その症状、春バテではありませんか?
まだまだ肌寒い日が続いていますが、暦の上ではすでに春を迎えています。
春は進学・就職など新生活が始まる季節でもありますね。
新生活が始まるご本人はもちろん、支えるご家族とっておもいつもと違う生活が始まることで、心や体に不調をきたしやすい時期でもあります。最近なんだか眠れない・・・など今までの調子と違うことことはありませんか?
それはもしかしたら『春バテ』かもしれません。今回は、春バテ解消におすすめの食材をご紹介します。
その症状、もしかしたら春バテかもしれません
春は気圧の変化や寒暖差が激しい季節です。そこに進学・就職、転勤など生活環境の変化が加わり、気づかないうちに体にストレスがかかっているかもしれません。そういった生活環境の変化により自律神経が乱れることで春バテに繋がっていると考えられています。
また、東洋医学において、春は『肝臓』の季節。冬の間に縮こまった体をときほぐし体内の流れをよくするため肝臓が働くため、肝臓の機能が疲れやすい時期です。肝臓は自律神経の機能を担っているため、環境の変化からだけでなく、季節がら自律神経が乱れやすく、イライラしやすかったり怒りっぽくなりやすいタイミングでもあります。
春バテチェックリスト
□からだがだるい
□やる気がでない
□目覚めが悪い
□イライラする
□夜眠れない
1つでも当てはまるものがあれば、春バテの可能性があります。対策や予防をしっかりしていきたいですね。
春バテを解消するには?
春バテを解消するには、春バテの要因と言われている、自律神経を整えることが一番の近道。
自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立っており、この二つの神経がバランスを取ることで心身の調子が保たれています。激しい寒暖差や環境の変化などのストレスがあると交感神経が優位になり、疲れ、だるさ、眠気、肩こり、めまいなどさまざまな不調が起こりやすくなると言われています。
栄養学において自律神経を整えるには、ビタミンやミネラルをしっかり補うことを推奨します。
精神を安定させるにはビタミンB群、神経の興奮を抑えるカルシウム・マグネシウム、自律神経を調整する機能に役立つビタミンEなどをじょうずに組み合わせてとれる食品を選ぶとよいです。
○ビタミンB群…豚肉、レバー、牛乳、アサリ水煮、菜花など
○カルシウム…乳製品、大豆製品、小松菜、菜花、魚類など
○マグネシウム…大豆製品、海藻類、魚介類など
○ビタミンE…ナッツ類、胚芽油、魚介類、大豆製品、穀類、緑黄色野菜など
また、東洋医学の面からは、自律神経に関係する肝臓を整える食材を摂っていくことがおすすめです。イライラや疲れをとるには、香りのいい食材や酸味のある食材をとることで落ち着くと言われています。
○肝臓を整える食材…レバー、うなぎ、セロリ、トマト、ピーマンなど
○香りのある食材…ゆず・グレープフルーツ・みかんなどの柑橘類、シソなど
○酸味のある食材…レモン、酢、梅など
まとめ
栄養学・東洋医学の両面からの春バテ解消におすすめの食材をお伝えしました。ストレスが多くなってくると、食生活も乱れがちになります。忙しくても1日3食、規則正しく、適量を食べるようにできるといいですね。おすすめの食材と併せて、美味しい物を楽しくリラックスして食べて、ストレスを解消してはいかがでしょうか♪
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士