春は『苦味食材』を食べて体をスッキリしませんか
あっとういう間に3月、春を迎えました。まだまだ朝晩が肌寒い日もありますが、日中は上着がいらないほど温かくなることも増えました。
さて、季節が春になったということは、体も春に合わせたものを取りいれていく必要があります。
今日は、春におすすめの『苦味食材』について取り上げていきます。
春には『苦味食材』?
『苦味食材』というのは、東洋医学において、『苦味』に分類されている食材のことです。
東洋医学において、食材は【酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ)】の5つに分類されています。
春は、要らないものを出していくのにとてもいいタイミング。というのも、人間をはじめとする動物は、冬の間、体内に栄養を蓄えて厳しい冬を乗りきろうとします。そして、気候が暖かくなる春先には新陳代謝が活発になり、体内に溜め込んだ脂肪や老廃物を排出して春のカラダへと変化していきます。
苦味に分類される食材は、排出する力があるとされるので、春には苦味食材を摂ると良いということです。
苦味に分類される食材とは?
春になると、スーパーでよくみかける【山菜】。これは春を代表する苦味食材です。
ふき、わらび、うど、せり
スーパーで見かけたら、ぜひ手に取っていただきたい食材です。
わらびは、筍と併せて土佐煮、厚揚げと併せて煮物などにするのはいかがでしょうか。卵とじにするとお子さんでも食べやすいかもしれません。
うどは、さっと湯がいて、おかかとしょうゆを合わせるだけでとっても美味しいですよ。
せりは、鍋の具材におすすめ。仙台の郷土料理に、せりをたっぷり使った『せり鍋』があります。葉はもちろん、根っこまで食べます。
春にはぴったりのデトックス鍋ですね♪
その他、苦味に分類される野菜類は、
エシャロット、かぶら、高菜、みょうが、よもぎ、らっきょう、わさび、セロリ、ラディッシュ、レタス、ごぼう、くわい、ひじき
などがあります。
この中で、【かぶら、高菜、よもぎ、らっきょう】は体を温める食材なので、まだ肌寒いこの時期には特におすすめです。
肉類だと、鶏レバー、豚レバーがありますよ。レバーを使って、レバニラなんていかがでしょうか。ニラは体を温め、気を回す効能を持っているので、併せて摂るにはとてもいい食材です。
フルーツは、グレープフルーツがありますが、体を冷やすので、もう少し気温が上がってきたときのほうがおすすめです。
飲み物では、コーヒー、ココア、プーアール茶があります。常飲するのはプーアール茶がいいですね。
ぜひ、取り入れやすい食材から日々の生活にとりいれてみませんか(^^♪
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士