オメガ3で簡単!50代からの腸活ダイエット
若いころと比べると、40歳を過ぎたころから食生活を変えていないのにどんどん太る・・・少し頑張れば痩せたのに、ちょっとやそっとじゃ痩せないし、お肉がつくところが変わってきた!
そんな事を感じたことありませんか。
食べる量を変えていないのになぜ太るのでしょうか。
年齢を重ねていくと基礎代謝が落ちていく影響がありますが、
腸内環境の影響
も考えられます。
腸活がダイエットと関係している?
痩せている人と太っているひとでは、腸内細菌のバランスの違いがあり、
善玉菌が優位の方が痩せ体質につながることが分かっています。
ヒトの腸にはバリア機能が備わっていて、食べ物や栄養など必要なものは取り込まれ、細菌やウイルスなど有害な物質は排除するシステムとなっています。
ですが、脂肪分の多い食事やアルコール、ストレスなどでこのバリア機能がダメージをうけると、腸の隙間から細菌成分などの炎症物質が体内に侵入し、脂肪組織や血管、肝臓などに炎症を引き起こします。
このような炎症が長く続くと、肥満や糖尿病などの病気を招くことがわかっています。
善玉菌はこのバリア機能を回復させる働きがあることがわかっていて、善玉菌を優位にすることが痩せ体質への第一歩、ということです。
腸内環境の変化
痩せやすい体にするには善玉菌を増やしていきたいですね!
ですが、、、なんと歳を重ねることによって善玉菌が減少します!
老化現象は、腸内環境にまで影響を及ぼすのですね・・・
下のグラフは、ヒトの一生からみた善玉菌の変化を表しています。
赤ちゃんはビフィズス菌がいっぱいで、成長するにつれて善玉菌と悪玉菌のバランスがとれた腸内フローラになっていきます。ですが、老年期に入ると善玉菌が減り悪玉菌が急激に増加していることがわかりますね。
悲しいですが、歳には勝てません・・・
何もしなければどんどんと悪玉菌が優位になってしまします!
しっかりケアをしていく必要がありますね。
オメガ3 で善玉菌が優位に!?
では、善玉菌を優位にするにはどうしたらいいのでしょうか。
お手軽で続けやすいものとして、良質な油を摂ることを意識するといいですよ♪
亜麻仁油、えごま油(しそ油)、クルミ、チアシードなどに含まれるオメガ3系脂肪酸は、善玉菌の餌になることが分かっています。私たちも栄養素が足りないと成長できないのと同じように、善玉菌も餌がないと増えませんので、意識して摂っていきたいですね。
また、オメガ3系脂肪酸は、細胞を柔らかくする作用します。腸の潤滑油として働き、動きを滑らかにすると考えられ、排便がスムーズになり腸内環境も整っていきます。
反対の作用をする脂肪酸として、炎症を起こすオメガ6脂肪酸があります。
オメガ3・6脂肪酸、どちらも体内で作られず食べ物から摂る必要のある油ですが、現代の食生活ではオメガ6脂肪酸を摂りすぎています。オメガ6は悪く言われがちですが、悪ものではありません。
バランスがとっても大事です。
外食や菓子・スナック・乳製品が好きな人は要注意です!
どうしても、ラードやバター、マーガリン、大豆油を使ったものが多いので、知らず知らずにオメガ6や飽和脂肪酸を摂りすぎになってしまいます。
なるべく自宅ではオメガ3系の油やオメガ9系のオリーブオイルをとるようにしてくださいね。
オメガ3は、サバやサンマなどの青魚に多く含まれています。
魚を調理する手間が億劫だな、という方は、どんな料理にもかけるだけで済む亜麻仁油、えごま油がおすすめです。また、おやつにはクルミを食べましょう♪
日々の食生活でやりやすいところから、良質な油、オメガ3脂肪酸を摂る食事を心がけてみてくださいね。
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士