2024.06.01

ながら食べは太るNG習慣!スマホは置いて食事に集中。

 

6月は食育月間です。食育について基本理念が定められている食育基本法が成立されたのが、6月だったため毎年6月は食育月間と決められました。また、毎月19日も食育の日となっています。

さて、食育月間にちなんで、今回は食べ方について改めて考えてみようと思います。

皆さんは食事中、テレビやスマホなどを見ながら食べてはいませんか?なんとなく良くない、とはわかっていても習慣的にやりがちなことだと思います。

ながら食べのデメリット、よく噛むことのメリットをお伝えしていきます。

 

ながら食べ4つのデメリット


1.満足感が低下し食べ過ぎる
ながら食べは、『食べた』という意識が低くなり、食べ過ぎに繋がりやすくなります。目の前の食事に集中せず、他のことに気を取られていると満腹感・満足感を得られにくく、またどれくらい自分が食べたかも把握しづらくなります。

さらに、満腹感・満足感を得られなかった分、食事のあとにおやつを食べたり、間食も増え、結果カロリーオーバーに繋がりやすいです。

2.咀嚼回数が減り、早食いしやすくなる
ゆっくり噛んで食べることで、満腹中枢がしっかり働くので、一口食べ物をいれたら30回噛むことが推奨されています。ながら食べをしていると、その意識まで回らなくなり、早食いになりやすくなります。

3.消化吸収能力が低下する
脳は食べ物の味だけでなく、見た目や香りによっても『今は食事中だ』という認識が働きます。脳が食事中である事を察知すると、消化器官に指令が出され、 唾液や胃酸、消化酵素を分泌させて食べ物の消化吸収に備えます。

ながら食べをして他に意識が行ってしまうと、 脳が食事をしていると判断できずに消化機能が鈍ってしまいます。 結果、十分な消化吸収が出来ず、胃の不調など、 健康面での大きなリスクに繋がりやすくなります。

4.姿勢が悪くなる
スマホを操作しながらの食事やパソコンを見ながらの食事は、 ついつい背中が丸まったり、肘をついて背骨が歪むなど姿勢が悪くなりがちです。 姿勢が悪い状態で食事をすると、内臓を圧迫し消化吸収に負担をかけます。 また消化機能の低下により基礎代謝が低下、肥満や生活習慣病になりやすくなります。

 

よく噛むことの4つのメリット


1.胃腸の働きを促進する

よく噛むと唾液が分泌され、唾液に含まれる消化酵素「アミラーゼ」などが、食物の分解を促します。また、たくさん噛むと食物が細かく砕かれるので、消化器官への負荷が減り、食物をより効率的に消化することができます。消化酵素も食物に浸透しやすくなるので、消化がスムーズに進みます。

2.虫歯・歯周病・口臭予防

噛むと唾液の分泌が増えて、口腔内の細菌を減らすことができます。唾液には殺菌作用があるため、虫歯や歯周病の原因となる細菌の繁殖を防止できます。さらに、よく噛んで歯を使うことによって、歯周組織の血流が増加し、歯肉の健康を促すことができます。これにより、歯周病の予防にもつながります。

虫歯や歯周病だけでなく、口臭予防にも効果的です。よく噛むと、歯に付着した食べかすや汚れをある程度取り除くことができるため、細菌が繁殖して口臭の発生を防ぐこともできます。

3.肥満予防
噛む回数を増やすと、自然と食事をゆっくり摂ることができます。すると、満腹中枢が刺激されるまでに時間がかかるため、一度に食べ過ぎてしまうことを防げます。また、多く噛んで消化が効率的に進み、栄養素がより速く吸収されることも、満腹感を得やすくなる要因です。

4.脳の働きを活発にする
しっかり噛むと口腔内の筋肉が刺激され、脳に咀嚼の情報が送られて、脳は血流を増加させる反応を示します。これにより、脳に酸素や栄養素を運ぶ血液の流れが増えて、脳の機能が活性化されます。

また、咀嚼にはストレスを軽減する効果もあります。ストレスが軽減されると、脳の血流が増加し、脳の機能が活性化されることが分かっています。

 

ながら食べは、肥満につながりやすくなりますが、逆にしっかり噛むことができると、肥満予防になるだけでなく、消化もよくなり、ストレスも軽減されるなど、いい事ばかりですね♪

食べる時は、食べることに集中していきたいですね。ただ、食事を一緒にしている方と会話を楽しみながらは食べるのは、精神的な幸福感が高くなるので問題なく楽しんでくださいね。

 

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