2022.06.01

梅雨の体調管理におすすめの食材

梅雨になると体調を崩しやすい…と憂鬱な思いを抱えていませんか?梅雨はさまざまな体調不良が起こりやすい季節です。

原因が分からず、毎年同じような症状に悩まされている人も多いはず。

症状をチェックやこの時期におすすめの食材を紹介していきます。

 

梅雨の体調不良症状をチェック


梅雨の時期に体調不良を起こしやすい・・・。あなたが毎年悩んでいるその不調は、もしかしたら、湿気が原因かもしれません。まずは、症状をチェックしてみませんか。

□からだがむくむ
□からだが重だるい
□頭が重い・痛い
□グルグル回転するようなめまいがする
□食欲がわかない・胃が重い
□軟便や下痢傾向である
□関節が動かしにくい・痛い・腫れる

いかがでしょうか。いくつ当てはまるものがありましたか?

 

梅雨は余分な水分が溜まりやすくなる!?


からだにとって適度な水分は、からだに潤いを与え、健康を維持するために必要不可欠なものですが、必要以上になると余分な水分が溜まり、薬膳ではあちこちで悪さをすると考えています。

余分な水が溜まる原因と言うと、水の飲み過ぎを想像するのではないでしょうか。実は、それ以外に、外からの影響もからだに余分な水がたまる原因になるのです。

そのひとつが「雨による湿気」。薬膳では過剰な湿気を“湿邪(しつじゃ)”と呼び、からだに入り込み、体内の水分を必要以上に増やし悪影響を及ぼすと考えられています。余分な水分はからだのあちこちに溜まりやすくなり、むくみや頭痛、めまい、食欲不振など、さまざまな症状を引き起こす原因になると言われています。

長雨が続く梅雨や、多湿の夏、台風の多い残暑の頃は要注意。過剰な湿気が続くため、特に症状が出やすくなります。

 

日本人のカラダは湿気やすい!?


過剰な湿気は胃腸を弱らせると考えられています。薬膳では「胃腸(脾)は乾燥を好み、湿気を嫌う」と言われており、湿気の多い梅雨や夏に、食欲不振や消化不良が多く、乾燥する秋には食欲が増し、消化が良くなります。

湿気の多い環境にいる日本人の胃腸は弱くなりやすく、そのため昔から胃腸に優しい淡味の和食が浸透し根付いたとも言われています。胃腸が弱くなると全身の水の巡りはさらに悪くなり、ますます湿気やすいカラダになります。

 

梅雨の時期のおすすめ食材


薬膳において、季節の体の不調をととのえる味付け(五味)は、梅雨の時期はやや薄い「甘味」です。滋養強壮作用があり、「脾」の不調に働きかけてくれます。「甘味」は、穀物・イモ類やバナナ、ブドウといった果物に含まれる甘味も有効です。砂糖で摂るのであれば、ミネラルを含む黒砂糖やキビ砂糖がおすすめです。砂糖の摂りすぎも水分が溜まるので、隠し味程度に使ってくださいね。

この時期、意識して少しずつ食べたいのは、脾の働きを助ける「建脾作用」のあるもの。また、たまった老廃物をだし、余分な水分を取る「利尿・利湿作用」のある食材も取り入れることがおすすめです。

 

建脾作用のある食材
イワシ、タイ、インゲン豆、枝豆、大豆、そら豆、オクラ、カボチャ、カリフラワー、小松菜、トウモロコシ、ナス、ニンジンなど

 

利尿・利湿作用のある食材
アサリ、シジミ、枝豆、そら豆、キュウリ、ゴボウ、チンゲン菜、セロリ、トウガン、白菜、レタス、スイカ、ブドウなど

 

梅雨の時期は、ぜひ上記の食材を意識して取りいれてみてくださいね。今年の梅雨の時期は、湿気に負けない体づくりをしていきませんか。

一覧へ戻る