高カカオチョコレートってからだにいいの?
2月のイベントといえば、バレンタイン、ですね。
最近は、女性から男性にチョコレートを贈るというイベントではなく、自分用や女性同士で贈りあうことで盛り上がっています。
せっかく⾷べるなら、おいしいのものは、もちろんですが、体にも良い【⾼カカオチョコレート】はいかがでしょうか。
高カカオチョコレートって、どうしてからだにいいの︖今回は、その点を掘り下げていきたいと思います。
高カカオチョコレートとは
最近、「カカオ70%」「カカオ80%」など、カカオ分を打ち出しているチョコレートをよく見かけるようになりました。
実は、高カカオチョコレートには、明確な定義はありません。チョコレートの主原料である、カカオ分を70%以上含んでいるものを、一般的に高カカオチョコレートと呼ばれています。
一般的な甘いミルクチョコレートなどよりも、カカオが多いので、カカオ本来の香りや苦味、酸味などが強く感じられます。
高カカオチョコレートのよいところ
カカオの栄養素で特に重要なのが「カカオポリフェノール」です。
高カカオチョコレートは、このポリフェノールが豊富です。 ポリフェノールは、コーヒーや緑茶、赤ワインなどに含まれる、《苦味》の総称です。植物が紫外線から身を守るため、自ら出す成分で、強い抗酸化作用があります。この抗酸化作⽤には、私たちのからだを守る様々な⼒が期待されています。
人の体内では活性酸素が生成されますが、必要以上に生成されてしまうと、正常な細胞を傷つけてしまい、様々な病気の原因になります。ポリフェノールはこの活性酸素の悪影響を防ぐことが期待できるのです。
ポリフェノールは、自然界に5000種以上あるとされています。 ただ、自然食品から効率よく摂取することは難しく、すべてが可食部分であるカカオ豆はポリフェノールの含有量が多いため摂取しやすい食品になっています。
高カカオチョコレートは、いつたべるのがいい?
高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノール。このカカオポリフェノールは水溶性の成分のため、体内の水分と一緒に吸収され、比較的短時間で効果が発揮されるのが特徴です。
しかしその分、持続性が低く、数時間しか体内にとどめておくことができず、尿と一緒に排出されてしまいます。
効果を持続するためには、毎日少しずつ、こまめに食べることが大切です。
【おすすめの食べるタイミング】
①すっきりしたい朝の目覚めに
高カカオチョコレートには少量のカフェインも含まれているため、朝に摂取することですっきり目覚めることができます。
②おやつに
高カカオチョコレートはミルクチョコレートやホワイトチョコレートよりも砂糖の量が少ない分糖質も控えめ。糖質が気になる方のおやつとしても適しています。
③一日の終わりに
高カカオチョコレートに含まれるテオブロミンには自律神経を整える作用があります。一日の終わり、リラックスしたい時間に食べると心を落ち着かせてくれる効果が期待できます。
まとめ
高カカオチョコレートは、カカオ豆に含まれる【カカオポリフェノール】が健康的に良いことが分かりました。
健康に良いと言っても、高カカオチョコレートもカロリーが低いものではないので、食べ過ぎると太ってしまいます。 食べる場合は、1日3~5枚(15~25g)程度を目安にしてくださいね。

著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士