睡眠の悩みはラフマで解決!
皆さんはグッスリ寝れていて、朝の目覚めはスッキリしているでしょうか。
睡眠を促すホルモンのメラトニンは、暗い環境で良く分泌されます。冬になると、日が沈むのが早くなり日照時間が短くなるので、メラトニンが分泌されやすくなるはずですが、最近の睡眠状況はいかがでしょうか。
日本人の約半数の人が、何かしらの睡眠の悩みを抱えていると言われています。今回は、そんな睡眠の悩み解消におすすめの「ラフマ」についてご紹介します。
ラフマとは
ラフマは、植物の名前なのですが、日本ではあまり聞き慣れないものかもしれません。「羅布麻」とも書き、中国からヨーロッパ・アジアの温帯に自生していて、夏になると薄紅色の花を咲かせます。中国では、葉をお茶として飲用されており、日常的に親しまれている植物です。日本人が緑茶をよく飲むように、中国ではラフマ茶が飲まれています。「羅布麻」の名前の由来は、原産地である中国の地名 「ロプノール(羅布泊)」と、繊維として同様に使われる「麻」 からきたと言われています。
ラフマで睡眠の悩みを解決
ラフマの葉に含まれる2つの成分、ラフマ由来ヒペロシドとラフマ由来イソクエルシトリンは、睡眠の質(眠りの深さ)の向上に役立つことが報告されています。
睡眠の悩み解消のポイントは、質の良い眠り、つまりは、深い睡眠をしっかりとる事。
ぐっすり眠れない原因に、眠りが浅く、眠っているつもりなのに脳が起きているレム睡眠の時間が長いことがあります。ぐっすり眠って十分な休養をとるには、体も脳も眠っているノンレム睡眠=深い睡眠の時間を増やすことが必要です。
ラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンは、動物実験などで、セロトニンを増加させる事が報告されています。セロトニンは、睡眠・覚醒リズムを調節するメラトニンの前駆体で、メラトニンを増やすことで深い眠りであるノンレム睡眠が増えます。
簡単に言うと、ラフマを取ると、セロトニンが増え、バランスの良い睡眠がもたらされるということです。
ラフマのその他の効能
ラフマは、睡眠の質を向上させる他にも、中国では、のぼせや熱冷まし、めまい、高血圧などの民間薬として利用されてきた長い歴史があります。また、漢方薬としても利用されていて、「中国薬典」という中国で最も権威があると言われている辞典にも記載されています。
《羅布麻が自生する地域の人々は長生きする》と言い伝えられてきたように、羅布麻茶は古来より体に良いお茶として親しまれてきた理由が分かります。
まとめ
今回は、睡眠の質の向上に、「ラフマ」を紹介しました。ラフマは、お茶で摂るか、ラフマ由来ヒペロシドとラフマ由来イソクエルシトリンの成分が入ったサプリメントで効率的に摂るかのどちらかになります。日常的にお茶を飲むのもいいですし、手軽にサプリメントを摂るのもいいですね。ご自身の生活で取り入れやすいものがおすすめです。
著者プロフィール
椙山女学園大学卒業後、食品原料商社にて様々な食品原料の開発に携わる。現在は、フリーランス管理栄養士として年間500人以上に栄養指導、食品添加物セミナー、企業のコラムなどを執筆。また、マクロビ・薬膳・自然療法・望診を学び、西洋・東洋の面から見た、病気にならない体づくりを研究中。
《保有資格》
管理栄養士 / 管理薬膳師 / 上級望診指導士