2023.09.01

栄養バランスのとれたローリングストックをしませんか

防災の日 ローリングストック

9月1日は「防災の日」ですね。1923年に関東大震災が起こった日で、毎年防災への意識を見直すきっかけになっています。

皆さんはどのような備えをしていますか?

ここでは、とても大切な食料の確保について、考えていきたいと思います。

 

新しい備蓄スタイル、ローリングストックとは


今までは食料の確保といえば、「非常食」として、乾パンや水などの食料を備蓄しておくことが一般的でしたが、日常の中に備蓄食料を取り込むという考え方が広まってきました。

常に一定量の食料を家に備蓄しておく方法で、「ローリングストック」と言います。普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくというスタイルです。

ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら備蓄する、ということです。
食料等を一定量に保ちながら、消費と購入を繰り返すので、備蓄品の鮮度を保つことができ、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。

ローリングストックするものとして、今回は栄養バランスもしっかりとれる食材をご紹介したいと思います。

非常時に栄養バランスのことまで考えられないかもしれないですが、乾パンやごはん、インスタントラーメンなど炭水化物だけの食事が続くと、栄養不足になり体調不良の原因になってきます。また、慣れない非常食ばかりでは精神的にも落ち込みやすくなるとも言われており、なるべく日常で食べているもので過ごせることがよいのではないでしょうか。

 

主食(炭水化物)のローリングストック食材例


避難生活では、主食となる炭水化物はさまざまな活動をするエネルギー源になります。生命維持するために、一番用意すべきものです。

パックされたご飯は場所を取るため、3日分以降のご飯は、ポリ袋で炊くような想定をしておくと良いです。

ごはん・・・白米、玄米など

乾麺・・・うどん・そば・そうめん・パスタ・中華めんなど

粉もの・・・小麦粉・米粉・お好み焼きミックス・ホットケーキミックスなど

加工済み炭水化物・・・パンの缶詰・ビスケット・シリアル・お餅など

 

小麦粉やホットケーキミックスなどがあれば、パンなども作る事ができます。

また他には、オートミールもお湯をいれればお粥になったり、パンも作ることができるので非常時には便利です。

 

主菜(たんぱく質)のローリングストック食材例


主菜となるたんぱく質は、魚・肉・大豆製品です。

たんぱく質を手軽に摂るには、缶詰を利用するのがオススメ。

魚介類・・・ツナ缶、サバ・サケ・アサリの水煮缶、味付けの魚缶など

肉類・・・やきとり缶をはじめ、鶏・豚・牛肉の各種缶詰

大豆・・・大豆の水煮缶などの豆類の缶詰、パックの豆、高野豆腐など

肉類は、様々に味付けされたものがあり、調味料なしでも美味しいものがあります。

この機会に一度缶詰コーナーを色々と探してみてはいかがでしょうか。

また、豆乳は常温保管が可能なので、ストックしておくと非常時も料理の幅が広がります。

 

副菜(食物繊維、ビタミン、ミネラル)のローリングストック食材例


災害時、新鮮な野菜を手に入れるのはなかなか難しく、不足しやすい野菜類。そのため、食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養が不足しがちです。

乾物や缶詰を利用して補っていきたいですね。

野菜類・・・トマト缶、マッシュルーム缶、野菜水煮、きのこ水煮、切り干し大根、野菜ジュースなど

海藻類・・・わかめ、ひじき、昆布、とろろ昆布、サラダ寒天など

果物類・・・フルーツ缶、ドライフルーツなど

乳製品・・・スキムミルク、粉チーズなど

ナッツ類・・・アーモンド、くるみ、ごまなど

上記のほか、避難生活にあると嬉しい味噌汁。味噌は常温保管が可能のものもあるので、余分に備蓄しておくのもオススメです。

即席みそ汁を用意しておくと便利です。味噌汁に、海藻類や乾燥野菜などをプラスして入れれば、食物繊維やビタミンの補給になります。味噌には、乳酸菌や酵素が含まれるので、味噌にお湯を溶いただけのものを飲むだけでも体にいい働きがあります。

 

まとめ


非常食の食材について、栄養別にご紹介しました。最低3日分の食料と水を確保しておくことが良いと言われていますが、ぜひ、栄養バランスも少し考慮してみてはいかがでしょうか。

また、非常事態の時だからこそ、甘い物を食べて少しほっとすることも大切。デザートとして、小豆缶や杏仁豆腐缶などもプラスアルファ用意しておくことがオススメです。

 

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